パソコンには、サーバーが必要不可欠であり、サーバーもパソコン同様、消耗品となっているため、使用しているうちに、突然故障してしまうリスクなどが考えられます。そのような事態を防ぐために、必要になってくるのがサーバーリプレースです。今回は、サーバーをリプレースする際に、知っておきたい注意点などについて、詳しく解説します。
サーバーリプレースの注意点とリスク
サーバーリプレースには、リスクや注意点が存在しており、実施する際には、必ず理解しておかなければならないポイントがあります。下記では、そんな注意点やリスクなどについて、いくつか解説します。バックアップデータを必ず取っておく
こちらは、サーバーリプレース前に必ず実行しておくべきポイントとなっています。なぜなら、データ移行の際に、何かの不具合で、データが消失してしまう恐れがあるからです。もし、そうなった時でも、バックアップデータを取っておけば、業務が停止するリスクを軽減できるため、安心です。また、データが消失してしまった時に備えて、バックアップからデータ復旧する手段を調べておきましょう。
余裕をもって作業を実施する
サーバーリプレースの作業は、数ヶ月ほど時間が必要となり、場合によっては、1年ほどかかります。そのため、余裕をもって作業するのが望ましいです。こちらは、企業全体で実施するものであり、決めておく要素や項目が多いため、早めに計画を立てるのが重要となってくるのです。サーバー停止時間はなるべく少なく
サーバーを移行する際には、今あるサーバーを停止させなければなりません。そのサーバーを提供するサービスが企業の大事な事業であるなら、サーバー停止期間が短かったとしても、企業にとって、収益に影響が出てしまう恐れがあります。そのため、停止時間をなるべく抑えて、業務への影響を減らすことがポイントとなってくるのです。なるべく影響を抑えたい際には、深夜や連休期間中など、業務やサービス支障が出にくい時期にサーバー移行を実施するのがおすすめといえるでしょう。
サーバーリプレースする理由
上記でも解説したように、サーバーリプレースは、時間がかかるだけでなく、多額のコストが発生するため、実施するのが面倒に感じるかもしれません。しかし、実施しなければならない相応の理由が存在しているのです。その理由として挙げられるのが、まずハードウェアが老朽化してしまうという点です。老朽化が進んでしまうと、サーバーの処理能力が低下してしまい、業務に遅れが生じてしまう可能性があります。
また、古いサーバーは突然故障してしまうリスクが高くなるため、老朽化が進んでいるサーバーには、サーバーリプレースが必要となってくるのです。そして、ハードウェアやOSのサポートが終了した際にも、サーバーリプレースを検討しなければなりません。
なぜなら、サーバーのサポートが切れると、メーカーからのサポートが受けられなくなったり、サーバーOSのサポートが終了すると、セキュリティパッチが発行されなくなるからです。
リプレース時のデータバックアップ・データ移行の方法
次に、リプレース時のデータバックアップ・データ移行の方法について、解説します。今後、サーバーリプレースを実施する予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。バックアップ
バックアップを実施する際には、無事に移行できたか確認が取れるまで、並行運用していくのが、基本となります。その際には、ハードウェア一体型のバックアップ専用アプライアンスである「Arcserve UDP Appliance」がおすすめとなり、こちらを利用すれば、ある程度の容量までは追加ライセンスが必要ありません。データ移行
データ移行の際、移行するデータ量が多くなければ、DFSレプリケーションがおすすめです。こちらは、限られた帯域幅のネットワークで、複数サーバー間のフォルダが同期できるため、データが多くない場合に、おすすめとなります。また、スピードを重視したい方には、レプリケーションでの移行がおすすめであり、こちらを利用すれば、手間をかけることなくデータを簡単に転送できます。
サーバーリプレースの流れ
実行する際の流れとしては、まず現在利用している上での問題点などをヒアリングするところからスタートします。その後は計画を立てます。上記でも解説したとおり、早い段階から計画を立てておくのが望ましいでしょう。その後は見積りです。見積りは相見積りを実施して、よくサービスや価格を比較してから最適なメーカーを選ぶのがよいでしょう。次にシステム設計とテストです。テストする時は、本番を想定しながら、何度もテストを実施することをおすすめします。
テストして問題がなければ、最後にサーバーを入れ替えて終了となります。このように、実施する際には、いくつか段階を踏む必要があるため、しっかりと企業全体で協力しながら、スケジュールを組んでいくことが、サーバーリプレースをスムーズに成功されるためのポイントとなってくるのです。
