コロケーションとは?利用するメリット・注意点・選ぶポイントを徹底解説

公開日:2025/07/10 最終更新日:2025/07/15
コロケーション

多くの企業は自社内でサーバーを管理していますが、取り扱うシステム・情報の規模が大きい場合にはコロケーションサービスを検討するのがよいでしょう。今回はコロケーションについて、概要や他サービスとの違い、導入メリットのほか、導入にあたっての注意点も解説します。コロケーションの導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

そもそもコロケーションとは

コロケーションとは、データセンターのサービスのひとつを指します。そもそもデータセンターの利用には複数の方法がありますが、中でもコロケーションはコスト対策やBCPなどの観点からも注目されている方法です。ここでは、コロケーションについて詳しく解説します。

コロケーションの概要

コロケーションは、データセンターのスペースを共有してサーバーを設置することです。もともとは利用方法そのものを指す言葉ですが、さいきんでは複数の利用者が共有しているスペースを指すこともあります

ホスティング・ハウジングとの違い

コロケーションと間違われやすいサービスには、ホスティングやハウジングが挙げられます。ホスティングはウェブサイト運営に必要なサーバー・メール機能に必要なメールサーバーなどのサーバーの機能を提供する方法であり、事業者は自社で運用するサーバーの提供とともに機器のメンテナンスなども実施するのが特徴です。

コロケーションでは機器の運用・メンテナンスは事業者自身で行うのが通常であるため、ホスティングはコロケーションと比較するとサーバーや設定の選択肢は狭まるものの、その分利用者の手間や負担を抑えることが可能です。

また、ハウジングはコロケーションと同義語であり、両者はほとんど同じ意味で使用されています。細かな違いとしては、ハウジングはコロケーションと比較すると利用可能なスペースが小さく、運用に関しても自由度が低くなる点が挙げられます

コロケーションを利用するメリット

コロケーションを利用すると、サーバーを社内ではなくデータセンター内で管理することが可能です。ここでは、コロケーションを利用するメリットについて詳しく解説します。

コストカットにつながる

社内でサーバーを管理する場合、サーバーを設置する場所を確保すること・空調設備などの環境を整えることが求められます。そのため、自社内で取り扱うシステムや情報が増えるとその分サーバーの維持・管理のためのコストも増加するのが難点です。

しかし、コロケーションでは借りたスペースを活用して自由に機器を運用でき、サーバーが増えても管理費などが増加する心配はありません。自社内にスペースを増設する必要もないため、コストを大きく削減できるでしょう

BCP対策に役立つ

コロケーションはBCP対策の観点からも役立ちます。BCPは事業継続計画を指し、災害発生時などの緊急時にも事業を継続できる体制を整えることを目指した対策です。

コロケーションは災害対策として強固な建物を利用するケースがほとんどであるため、地震・火災などの影響を受けにくく、また、停電被害を防止するための対策も取られています。

サーバーを安全かつ継続的に使用できる

コロケーションを利用せずに社内でサーバーを設置する場合、セキュリティ対策にも手間やコストがかかります。

しかし、コロケーションのデータセンターはサイバー攻撃を防ぐためのセキュリティ対策が万全となっており、さらに厳しい入退室管理が実施されていることから、サーバーを安全かつ継続的に使用することが可能です。

コロケーションに関する注意点

コロケーションの利用には、初期費用やランニングコストがかかります。社内で取り扱うシステムや情報量が多ければメリットを感じやすいですが、利用規模や目的によってはかえって費用が高くなってしまうケースもあるでしょう。

コロケーションよりも費用を抑えやすいホスティング・ハウジングが適している場合もあるため、慎重な判断が求められます。さらに、コロケーションの導入後に使用している機器のトラブルが発生した場合、自社スタッフがコロケーション施設に出向いて作業しなければならない可能性もあるため、注意が必要です。

ただし、万が一の場合に自社スタッフが訪れやすい場所にあるコロケーションサービスを選択することは、地震などの災害時のBCP対策という観点ではデメリットにもなり得ます。立地選びの際は、多角的な視点からの慎重な判断が求められるでしょう。

まとめ

今回は、コロケーションの概要や導入メリットに加え、コロケーションについての注意点なども詳しく解説しました。コロケーションはデータセンターの利用方法の一種であり、データセンターのスペースを共有してサーバーを設置することです。自社内でのサーバー設置場所の確保や空調などの環境整備が不要であり、さらにサーバー数が増加しても変わらずスペースを利用できることから、コスト面でのメリットが非常に大きいのが魅力です。また、災害・停電時にも影響を受けにくく、BCP対策の観点からも注目されています。ただし、初期費用やランニングコストを加味すると規模によっては余分なコストがかかってしまうことや、万が一のトラブル時にはコロケーション施設まで訪問しなければならない可能性が高いことなどに注意しましょう。

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